お知らせ
2019年02月15日
海上自衛隊 前呉地方総監の池太郎氏が顧問に就任されました。
海上自衛隊前呉地方総監で昨年12月20日に退官された元海将池太郎氏が、本年2月14日付で海原会の顧問に就任いたしました。 池顧問は防衛大学校を昭和58年に卒業され、海上自衛隊に入隊、固定翼機(P3‐C)の操縦士として総飛行時間約5,100時間の飛行経験を有しておられます。 現職中は、第一航空群司令(鹿屋基地)・幹部候補生学校長(江田島)・教育航空集団司令官(下総基地)などの要職を歴任されました。この間、米海軍大学及び英王立国防大学に留学され幅広い交友関係を持っておられると共にグローバルな知見を有しておられます。 最後は呉地方総監(呉)として「愚直たれ」(最後まであきらめず、物事をあなどらず、人をあざむかない)を方針に掲げられ、海上自衛隊の艦艇の能力を最大限に発揮させるための仕事や、地元呉市との連携による様々な広報活動を展開され基地の安定使用などのための仕事に大きな成果を上げられました。 また、昨年7月に広島県を襲った台風7号により大きな被害を受けた地元呉市の皆様に、海上自衛隊の補給艦を呉港に係留し入浴支援や給水支援をされ市民の皆さんから大変感謝されていたニュースは既にテレビなどで会員の皆様もご存知のことと思います。 また、ご自身の統率方針である「愚直たれ」の精神を隊員に浸透させたいと呉市内の飲食店とコラボし、「華麗(カレー)なる愚直タレ」を開発し、市内の飲食店で提供するなど、市民と一体となった池顧問らしい活動に慕う市民や隊員も大変に多く、このような海上自衛隊の高級幹部OBを顧問にお迎えできたことは大変にありがたいことと考えております。
特に、教育航空集団司令官在職中は、日本海軍の伝統を引き継ぐ海上自衛隊、なかんずく海上自衛隊航空機搭乗員のアイデンティティー(自己の存在意義)の確立のために、シーマンシップの教育を重視され、小月基地で教育中の海上自衛隊航空学生に予科練平和記念館や雄翔館の研修をさせるとともに、海原会が主催する予科練戦没者慰霊祭に学生の代表者を参加させるなど、海原会との連携に努めてこられました。 このたび、顧問に就任されたことにより、ご自身が在職中に推進された事業を、今後は部外からしっかり見届けていっていただけるものと期待しています。 また、今後は阿見町予科練平和記念館と協力して講演会なども計画し、戦没予科練生達の魂が、今もしっかり海上自衛隊航空機搭乗員に受け継がれている事実などを、会員の皆様を始め地元の皆様にも伝え、今も予科練魂が日本の防衛に一役かっていることを広報させていただきたいと考えております。 本年開催の第五十二回慰霊祭には、前日の「偲ぶ集い」から参加いただけると伺っておりますので、皆様には是非親しくお話などしていただければと期待しております。 (事務局長)