設立の経緯
海原会設立の目的と事業
太平洋に風雲急を告げ、搭乗員の増加が急務となるに至り、国を想う少年達が続々として集まり、全国十九ケ所に予科練教育航空隊が増設されました。
予科練出身者は昭和十二年八月、中国本土に孤立するわが居留民団を救助するため、台湾の台北基地にいた鹿屋海軍航空隊の乙種予科練三期生、八名が暗夜の荒天を衝いて杭州及び広徳飛行場に対して敢行したいわゆる渡洋爆撃にその初陣を飾って以来、太平洋戦争においては、名実ともにわが航空戦力の中核となって無敵の空威を発揮しましたが、戦局利あらず敵が本土に迫るや、相次いで特別攻撃隊員となり大海原にあるいは大空に、祖国防衛のために敢然として玉砕の道を選びました。
難しい死生観や戦争の善悪を論ずるよりも、我が身命を捧げることによって愛する肉親や祖国日本を救おうという一念に燃えて、未曽有の国難に殉じていったのであります。 (「いのちの大樹」・・日本人の死生観・・・ 山岡荘八)
戦後、思いを英霊の胸中に馳せる時、今後再びこのような筆舌に尽くし難い戦禍が繰り返されないことを祈念せずにはおられません。海原会では平和日本の繁栄と世界の平和を心から願い、英霊の遺徳を永く後世に伝承することを目的として次の事業を行います。
- 1予科練戦没者の慰霊・顕彰
- 2英霊の功績を始め、生存者の貴重な体験を埋没させることのないように、既存資料及び未入手資料の収集整理及び機関紙の刊行
- 3遺族支援(遺族の発掘と遺族ネットワークの構築・連携)
- 4次代を背負う青少年の心身の鍛錬・善導
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